世界結核デーセミナーを開催
管理者用3月24日は、世界結核デー、今年のテーマは、「The Clock Is Ticking(時間が迫っているよ)」です。 細菌学者ロベルト・コッホが1882年に結核菌の発見を発表した
ストップ結核パートナーシップ日本、第61回日本社会医学会総会
2021年世界結核デー セミナー
The Clock is Ticking – 結核更なる緊急事態宣言 –
日 時: 2021年3月26日 17:00~18:45
形 式: Zoom (招待制)
共 催: (特活)ストップ結核パートナーシップ日本
第61回 日本社会医学会総会、 (公財)結核予防会
後 援: (公財)日本WHO協会、 (特活)ストップ結核パートナーシップ関西
背 景
結核は、単なる医学の問題を越えて公衆衛生、保健システム、社会保障、新技術等、多分野の連携が必要な問題である。結核は、そのために働けなくなる、教育を受けられなくなることなどにより、家族、地域、国を負のサイクルへ導き、その経済的な損失は、推定1兆ドルと言われる*。結核は3大感染症の1つで、2019年には140万人がそのために死亡している。結核は、持続可能な開発目標(SDGs)ゴール3に該当、「2030年までの結核の終息」が世界の目標とされている。2018年国連総会結核ハイレベル会合では、SDGs目標を実現するための政治宣言が採択されている。国際社会は、これまでに結核終息に向けて様々な取り組みをし、結核の負担の軽減、医療へのアクセス改善に成果を収めてきたが、新型コロナウイルス感染症対応のための緊急措置等により、最近のその進捗状況に影響を被るおそれがある。
「ストップ結核パートナーシップ」(ジュネーブ)と「国境なき医師団」は、「Step Up for TB 2020」を2020年11月に発表した。「Step Up for TB 2020」では、高結核蔓延国37か国の結核対策について、WHOガイドラインの遵守レベルをもとに評価を行い、対策実施にあたっての障壁を明らかにしている。
セミナーでは、この「Step Up for TB 2020」を活用して、世界の結核とその対策の現状と課題を知る。また、アジアに焦点を置き、患者さんの現状、新型コロナウイルス感染症蔓延に影響される結核対策やデジタル技術活用等について、WHO西太平洋事務局(WPRO)より、実際の話を聞く。 そのなかでグローバルな結核課題、特にアジアの実情から、日本の社会医学や地域医療について考える。 *2017KPMG of the macroeconomic impact of TB from 2015-2030
プログラム (敬称略)
※ モデレーター: 高鳥毛 敏雄
(関西大学 社会安全学部・社会安全研究科教授/ストップ結核パートナーシップ日本理事)
1. 「世界結核デー」によせるビデオメッセージ
ルチカ・ディティウ (ストップ結核パートナーシップ(ジュネーブ) 事務局長)
2. 結核とは? -世界の結核
岡田 耕輔 (結核予防会国際部部長/ストップ結核パートナーシップ日本理事)
3. 日本の現況 -課題と学び
加藤誠也 (結核予防会 結核研究所所長/ストップ結核パートナーシップ日本理事)
4. 結核高まん延国における取組み -「Step Up for TB」を踏まえて
小野崎 郁史(結核予防会国際部付部長/ストップ結核パートナーシップ日本理事)
5. アジアにおける結核患者さんたちの現状
森下 福史 (Technical Officer, End TB and Leprosy Unit, WPRO, WHO)
6. 質疑応答
7. 総 括
森 亨(結核研究所名誉所長/ストップ結核パートナーシップ日本代表理事)