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2023/08/29

結核予防週間にむけた記者発表

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2022年結核登録者情報調査年報集計結果の解説  - 9月24日~30日は結核予防週間です -

2021年に罹患率は10万対9.2となり日本はついに低まん延国となりました。しかしこの背景には新型コロナウィルス感染症の影響による有症状者の医療機関へ受診控えや定期健診受診者減少等の影響もあったと推測されます。結核医療も大きな影響を受けており、この経験を踏まえた上で、今後の低まん延状態における結核医療体制の再検討が必要と考えられます。結核は空気感染する感染症で、世界人口の約4分の一が感染しています。今後ますます増加が予測される海外からの結核流入等、結核課題には社会・経済的な側面も関連します。日本においても結核は引き続き注意が必要な重要な感染症です。 

世界では、2030年を目標(SDGs.3.3)に結核終息戦略が進められています。しかし、新型コロナウィルス感染症パンデミックは、世界の結核終息に向けた長年の進歩を覆してしまいました。 2018年9月第一回 国連総会結核ハイレベル会合が開催され、「2030年までに結核終息させる」(SDGs3.3)を達成する為の政治宣言が、日本を共同ファシリテーターとし、世界の首脳たちによって合意されました。そして5年後の今年9月、二回目の国連総会結核ハイレベル会合が開催されます。 しかし2019年以降のコロナパンデミックの影響により、2020年から2021年の間に世界の結核死亡者数は約10万人増加し、結核と診断され報告された人数は前年に18%減少した後、若干回復したもののコロナパンデミック以前のレベルにさえ至っていないパンデミック状況にあります。 

日 程: 8月29日(火) 17:00~18:00

場 所: 厚生労働省 9F 記者

 

①   2022年結核登録者情報調査年報集計のポイント

加藤誠也 (公財)結核予防会結核研究所所長,ストップ結核パートナーシップ日本理事)

発表資料 

厚労省 2022年結核登録者情報調査年報集計

②   世界の結核の状況 -国連総会結核ハイレベル会合-

森   亨 (公財)結核予防会結核研究所名誉所長,ストップ結核パートナーシップ日本代表理事)

発表資料

③   結核および呼吸器感染症の重要性 

  尾身 茂 (公財)結核予防会理事長

④   コメント

荒木 裕人 (厚生労働省健康局 結核感染症課長)

※結核登録者情報調査年報集計は、全国の保健所を通じて報告される結核登録者の状況(2022年1月1日~12月31日)を厚生労働省が取りまとめ公表しているものです。その結果をふまえ昨年の概況を解説しました。

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