啓発
2018/08/28
結核予防週間へ向けた記者発表を開催
管理者用平成29年結核登録者情報調査年報集計結果の解説
~結核予防週間にむけて~
結核は空気感染する感染症で、世界人口の約1/3が感染し、年間 170万人が死亡する世界10大死因の1つ。薬剤耐性(AMR)やHIVに関連する主な死因で、社会・経済的問題と結びつく地球規模課題です(SDGs3.3)。日本においても結核は、最大級の感染症で年間約2万人が発症し、罹患率は欧米諸国と比較すると4~5倍高く、未だ、中蔓延国と位置づけられています。患者の多くが、結核以外の余病を持った高齢者で、診断、治療が困難、その一方、都市では若い人々や社会的・経済的に弱い立場にある人々の間に患者発症が目立ちます。最近では特に20代の結核発症の約半分が外国生まれで増加傾向にあるなど、東京オリンピック、パラリンピックを控え、海外からの結核の流入も懸念されています。厚生労働省は、世界の結核終息に向けた目標に貢献することを踏まえ、2020年東京オリンピック、パラリンピックまでに低蔓延国となることを「結核に関する特定感染症予防指針」の目標に定めています。
8月28日 12:00~13:00 厚生労働省記者会
森 亨(結核研究所名誉所長、ストップ結核パートナーシップ日本代表理事
② 平成29年結核登録者情報調査年報集計のポイント -外国人の結核-
加藤誠也(結核研究所所長)
③ コメント
三宅邦明(厚生労働省健康局 結核感染症課長)
※厚生労働省 平成29年結核登録者情報調査年報集計